名もなき花

By: Steven Shigeo Yamada

 

 

君を待つ車を降りて

僕は見つけた

道ばたの小さな白い花

僕しか知らないかのように

ささやかにひとり咲いている

支度をするあなたは

きっと僕を想っているのだろう

僕はこの時間が好きだ

 

 

風が伝える言葉

撫でてきた数え切れぬ罪

償う人を見失っても

いつか赦しはある

そう聞こえたのは

木々のざわめきのためか

 

 

あなたの胸に咲く花

誰も知らぬその美しさに

果てしない時の中で

何度も帰るあなた

優しく甘く美しい夢に

 

 

花を持たぬ僕は

この名も無き花とともに

あなたを迎えよう

いつかあの花を

後ろに置いて

 

 

優しい影が僕を包み

光の中にあなたがいる

哀しみも罪も超えて

僕を見るあなたは

嬉しそうに笑う

 

 

あなたは知らずに

僕の花に触れる

あなただけに咲く花

永遠に枯れぬ花

僕はずっと

あなたの傍にいよう

この花とともに

あなたを咲かせよう

 

 

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