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僕はね最近宇宙のことを考えてるんだ
きっと君は不思議に思うだろうね
だって僕は心配事で眠れないし
お金の心配も尽きない
君がいなくなる心配もしている
それを君は知ってるから
だけどね宇宙のことを考えてる
たとえば僕が死んでしまったあと
僕の想いが何かの形になって残ったとして
それが長い年月この地球を旅しても
いつかは寿命の尽きた太陽に飲み込まれる
それどころか宇宙はあまりにも薄い場所になって
何かがあるのかないのかも曖昧になる
僕はねそんな宇宙のことを考えると
とても虚しい気持ちにはなるけれど
ほんの少しだけ救われる気がするんだ
僕が今どんなに寂しくたって
輝いていた僕の笑い声が永遠に失われたって
僕が何度も形を変えた粒子は
どうせ宇宙のほかのものと変わらない
それがあることもそれがないことも
ほとんど意味として違いはない
そんな日がいつかくる
これが救いだなんて君にはきっと思えないだろう
だけど僕にとってはわずかだけど救いになる
僕は子どものころ宇宙の話が好きだった
でも今ほど宇宙のことを身近に考えたことはない
僕はいつも微かに宇宙のことを考えているんだ
それはね
きっと
僕が
絶望
している
から
なんだ
そう
だよ
君の苦しみを癒すことができず
君に近づくことができない
君は僕を木偶だと思ってるし
僕もそう思ってる
ポケットを裏返して
なけなしのものを差し出しても
わずかな足しにもならないようだ
これはもうほんとうに
絶望
なんだ
よ