Photo credit: jasleen_kaur on VisualHunt.com
朝が来て
朽ちかけた枯れ葉にも光が射す
道行く人の息は白く
誰もが俯きがちだ
内臓から血が流れているから
僕は立っていられない
心配事が多すぎて
君は腹を立てている
近頃は忙しすぎて
月を見ることも減った
夜に渡る風の匂いも
すっかり忘れてしまった
どんなに味わい尽くしたと思っても
苦しみには際限がない
哀しさも惨めさも寂しさも
果てしなく続いていく
今夜は手を繋いでいよう
朝が来るまで
君を笑わせるためになら
何だってするさ
若い頃は何でも知りたがって
無茶をして失敗をした
思えばずっと失敗ばかりで
考えてもわからないことだらけだ
もっと早くに気づいていれば
違う生き方をしたとは言わない
どうせ僕は失敗して
たくさん血を流してるのだろう
どんな世界に行けるとしても
そこで僕が笑っていたとしても
もしも幸せを口にしていたとしても
あの光がなければ意味はない
ただ
今夜は手を繋いでいよう
朝が来るまで
君を笑わせるためになら
何だってするさ
今夜は手を繋いでいよう
朝が来るまで
君を笑わせるためになら
何だってするさ
唸る機械の音だけが響いて
僕の部屋には何もない
窓から見える景色は平凡で
庭には花も咲いていない
もっと早くに気づいていれば
違う生き方をしたとは言わない
どうせ僕は僕のままで
同じように立ち尽くすのだろう
どうしてもわからないことがある
どうしてもできないことがある
僕は空の道を選ばず
地べたを這うことを選んだ
思わぬ落とし穴や邪魔が入って
それでも僕はお人好しだった
すべてを赦したことに
後悔なんかないさ
内臓から血を流していても
喉は乾くし腹も減るんだ
だけどまずはちゃんと立たなきゃ
君が支えてくれなくても
ただ
今夜は手を繋いでいよう
朝が来るまで
君を笑わせるためになら
何だってするさ
今夜は手を繋いでいよう
朝が来るまで
君を笑わせるためになら
何だってするさ