Photo credit: A_Peach on VisualHunt
悲しい歌を歌うのはやめて
雨の音に耳を澄まそう
あなたは僕を置いて
出て行こうとしている
きつく唇を結んで
荷物をまとめてる
ふたりで雨の音に身を委ね
お互いに寄りかかった
あなたの匂いが好きだ
僕はいつも午後を待っていた
でもあの時にはもう
今日が来るのがわかってた
なんて言えば良いのか
わからなかったんだよ
どんなにたくさんの言葉を使っても
なにひとつしっくりこなかった
何に誓ってもいい
あなたの痛みを感じようとした
悲しい歌を歌うのはやめて
雨の音に耳を澄まそう
僕は自分にがっかりして
書いた詩をまるめて捨てた
もう一度だけ
あの日がまた来れば良いのに
僕は歌うのをやめる
外に出て雨に打たれる
振り向いても誰もいない
あなたが僕を忘れても
僕はきっと雨の中だ
あなたの言葉だけが響く
もう一度だけ
あの日がまた来れば良いのに