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Photo credit: Bonita Sarita via Visualhunt.com / CC BY-NC-SA

 

 

暑い日だった

穏やかにまどろみ

懐かしい匂いを嗅いだ

なんの音だろう

静かなざわめきが聞こえる

肌の手触りに

僕は安心した

 

 

あの夏の日

遠い場所で

僕を知らない君もまた

安心していたのだろう

 

 

でも遠い昔に

消えてしまった

芳しい香りも

心地よい音も

当たり前の光も

僕はひとり

彷徨っていた

砂を噛み

心臓を縮めて

ただ肩だけを張って

 

 

信じるだろうか

僕は何度も生き

いつも君を探した

これからも

何度も生きるだろう

そしてかならず

君を探す

 

 

君はまだ

夏の日にいる

今も

あの匂いの中にいる

ただそれは道標ではない

それは墓標

もう気づいているね

 

 

僕は君を探し出す

君を抱く

何度はぐれても

君が何に祈っていても

君を見つけ

抱き締める

 

 

もう要らない

あの夏の日

僕は君の未来

君の過去も僕のもの

僕こそが

君を連れていく

 

 

僕たちはひとつ

何度生きても

ひとつになるから

 

 

肩を抱き

そっと口づける

そのとき

優しい風が

僕たちに吹くだろう

 

 

さあ行こう

ふたりで

ひとつのふたりで

 

 

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