By: Catface27

 

 

いつも君は

静かに佇んでいる

もうずっと前から変わらず

誰かを待つように

 

君の影はとても優しいのに

身体は棘だらけだ

 

何も言わず

何年かに一度だけ花をさかせる

見るものはと言えば

花を食べる鳥ばかりなのに

 

君は哀しくもない顔をして

空に手を伸ばしてる

何かを掴もうとするでもなく

でも美しいシルエットで

 

君が幸せだということも

とても強いということも

僕は知っている

 

君の足もとで僕は眠ろう

身体がとても冷えたところで

僕は目覚めるだろう

鼻先についた雫の光に気づいて

 

それまでは夢を見よう

君を抱きしめる夢

君の棘を

僕の身体で受け止める夢

 

朝が来たら

僕は歩きだす

どこにいても

君の場所はわかる

 

君のために

僕の血を少しだけ置いていく

君が気づかないように