十三夜月

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Photo credit: JH Images.co.uk via VisualHunt / CC BY-NC-SA

 

 

この水面にあなたを映し

僕だけのあなたにする

さざ波が消えたとき

あなたは美しく微笑む

 

 

あなたに見とれて

僕は時を忘れた

戸惑う暇もなく

ただあなたに焦がれた

 

 

遠く冷たい輝きは

月が満ちる日

人の姿をして

地上に降り立つという

 

 

昼間の眩しさのために

空は今こんなにも黒い

あなただけが白く

あなただけが強く

あなただけが僕を導く

 

 

僕がこの地を彷徨い

縮こまって凍えているときも

偽りに躍らされて膝をつくときも

宙を掴もうもとした手を下げたときも

あなたはずっとそこにいたのか

 

 

水の鏡の中のあなたが

もうすぐ僕の傍に姿を見せる

ただ見ていただけのあなたを

もうすぐこの手に抱ける

 

 

いつも白く

いつも強く

いつも僕を導くあなたが

もうすぐ僕に触れる

 

 

僕はあなたのもの

美しいその手が

優しいその唇が

僕をあなたの一部にする

 

 

もうすぐ満ちる

僕は待っている

 

 

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